【活動紹介】 取手市合気道スポーツ少年団

 取手合気会『取手市合気道スポーツ少年団』の活動を紹介します。小学生から入団でき、兄弟・姉妹、お父さん・お母さん、家族皆で合気道を始められる方もいらっしゃいます。

特徴
 合気道には試合がなく、相手と交互に技をかけ合い稽古します。そこで育まれるまれるのは集中力と忍耐力、そして思いやりの心や相手の痛みを知ることです。現代の子どもたちに最も必要なことを自然に体で覚えることができます。
 少年団では合気道の技のみならず、子供たちの発育や体力に合わせて基礎体力と運動能力を培い、体を動かす喜びを得られるように、また運動が多少不得意な子供でも無理なく楽しんで稽古できるように、個々に配慮した指導を行っています。道場の出入口の履きものの整理、挨拶やお礼の仕方など礼儀作法の指導も大切にしています。その他にも道衣の着方や帯の結び方、掃除の仕方などといった、自分の身なりや環境を整えることの大切さを教え、人の話に耳を傾けることや友達に対して思いやりを持つなど、それぞれ子供たちの心を育てて行くことにも努力を惜しみません。
 ちょっと運動は苦手だな・・というお子さんも大歓迎!合気道では無理のない動きから、徐々に体を動かす楽しさを知ることができます。
対象
 小学1年生から中学3年生までの男女。
稽古時間
 毎週日曜日 午前7時から9時まで。
 ただし、午前6時30分から、道場の清掃と準備運動を行います。
稽古場所
 取手市 藤代武道場
 (茨城県取手市藤代430番地5)
 ⇒ 詳しい場所は、「アクセス」をご確認ください。
稽古風景
 ある日曜日の朝、いつも通りの稽古の様子です。
6:25 AM  家の方に送ってもらい、藤代武道場に到着。日曜日は合気道部も共に稽古をするため、少年団の友達だけではなく、大人の部員も多くやって来ます。まずは、「おはようございます!」と大きな声であいさつします。
6:26 AM  玄関から上がるときは、履物を揃えることを忘れません。取手合気会が道場を利用している時間帯の、履物の整然とした並びっぷりは、管理人の方や他の利用者からも定評があります。
6:28 AM  道場に出入りするときは、必ず一礼。さらに、その日初めて道場に入るときと道場から帰るときは、下座側に正座して、神前に二礼。そのまま、道場内の合気道部員や少年団員に対して「おはようございます!」と大きな声で挨拶すると、「おはようございます!」との返事が返ってきます。
6:30 AM  6時30分になると道場の清掃開始です。皆で箒を持って連携しながら、上座上手側から下座側へと順序良く掃いていきます。
6:40 AM  道場がきれいになったところで、準備運動を開始します。まずは、軽く走りながら道場内を周回し、様々な基本運動で体が温まったところで、合気道の基本的な単独動作を繰り返して練習します。
7:00 AM  稽古指導助手(合気道部の有段者)の「整列!」との掛け声によって、全員が準備運動をやめて、神棚へ向かって一斉に整列します。前(上座)側に少年団が一列に整列し、その後ろ(下座)側に合気道部の大人が整列します。それぞれの列の中では、段級位の順番に上手側から整列して正座します。
 黙想の号令に合わせて、全員が目を閉じて心身を落ち着かせた後、呼吸を合わせながら、二礼二拍手一礼の作法にて神棚へ拝礼します。
7:03 AM  全員が道場一杯に広がり、準備運動を行います。準備運動のメニューは決まっていて、単に体を温めるだけではなく、合気道の稽古に必要となる関節をほぐしたり、受け身や膝行(しっこう:正座したまま膝を軸にして前後に進む動作)などの基本動作も含まれています。
 入団したての子供には難しいメニューもありますが、合気道部員が隣について丁寧に教えつつ、練習を重ねることで次第に慣れていきます。
7:25 AM  一通りの準備運動が終わり、全員が再び整列・正座したところで、いよいよ、合気道(技)の稽古に入ります。
 まずは、合気道の基本技から入ります。師範あるいは稽古指導助手から、少年団の年長者を相手にして、技の手本と解説を示していただきます。
7:30 AM  その後、大人(合気道部員)とペアを組んで、実際に基本技を稽古します。少年団の相手をする合気道部員にとっても、子供に目線を合わせて教えるという、大事な稽古になりますので、一所懸命に教えてくれます。
7:40 AM  いつかの基本的な技を稽古したところで、大人(合気道部)と子供(少年団)とに分かれて稽古を続けます。少年団の稽古は、合気道部員の有段者が数名で指導します。
8:00 AM  入団したての頃は、受け身や基本的な技を繰り返し練習します。
 全日本少年少女錬成大会や取手市スポーツフェスティバルなどの演武の時期が近くなると、皆で呼吸を合わせて技が進められるように、繰り返し練習します。
 一年に一度の昇級審査が近くなると、級位ごとに分かれて、審査に必要な技や動作を身に着けられるように稽古します。
8:25 AM  毎回の稽古は、必ず、「呼吸」と呼ばれる合気道の基本動作の練習で締めくくられます。ペアがお互いに向き合って正座し、呼吸を止めて力むことなく、肩に力を入れずに、両手を掴んできた相手を押し返します。大人の合気道部員にとっても、なかなか難しい動作ですが、繰り返し考えつつ練習することに意義があります。
8:30 AM  全員で整列・正座。稽古開始のときと同じく、黙想の後、二礼二拍手一礼の作法にて神棚へ拝礼します。最後に「お互いに礼!」の号令で、稽古の相手をしてくれた全員に対して「ありがとうございました!」と大きな声で一礼し、稽古を締めくくります。
 少年団員の出欠確認が行われますので、団長(合気道部員)から名前を呼ばれたら「はい!」と大きな声で返事をします。もちろん、出席日数は、昇級審査を受ける際の判断材料の一つとなります。
8:35 AM  稽古後の掃除を行います。稽古前の清掃と同じく、皆で箒を持って、順序良く掃いていきます。毎月の最終稽古の日には「大掃除」として、各自で雑巾を持参して、大人も子供も道場を拭き掃除します。
8:45 AM  少年団のみで車座になり、稽古の注意事項や、行事に関する案内配布など、少年団全員への連絡が行われた後、解散となります。
8:50 AM  家の方に迎えてもらい、道場を後にします。稽古を共にした合気道部員や少年団員に対してはもちろん管理人の方に対しても「ありがとうございました!」の挨拶は欠かしません。
年間行事
 代表的な年間行事の様子です。年によっては開催しない場合や、内容が異なる場合がございます。最近の活動については 新着記事 もご覧ください。

1月

鏡開き

 藤代武道場にて取手合気会全体の初稽古が行われます。また、稽古に先立って、12月に行われた昇級審査の合格者に対する証書授与が行われます。
 初稽古の後は、道場前にて餅をついて、育成会(少年団員の保護者)の方々が調理したお汁粉を皆でいただきます。

6月

野外錬成(ハイキング)

 茨城県近郊の山や公園施設などへ遠征します。合気道の稽古は行わないものの、体力向上と精神修養を目的とした錬成ですので、それなりの「歩き」など体育的要素を重視した目的地が選ばれます。

7月

全日本少年少女武道錬成大会(合気道)

 小・中学生が夏休みに入るこの時期、日本武道館が主催する全日本少年少女武道錬成大会が九段下の日本武道館において行われ、剣道や柔道など、日本の代表的な武道ごとの錬成大会が連日続きます。少年団は、このうちの一日、公益財団法人合気会が共に主催する合気道の錬成大会に参加し、基本錬成(合気会本部道場指導員による基本技などの指導)と団体演武を行います。
 日本全国から合気道を修める学生が集う大規模なこの大会において、息の合った演武が披露できるよう、この日に向けた稽古を重ねて大会に臨みます。

8月

夏期合宿

 関東近郊に遠征し、泊りがけで稽古を行います。下の写真は、合気道発祥の地である茨城県の岩間町を訪ね、合気神社に参拝し、茨城支部道場をお借りして稽古を行った2012年(平成24年)の合宿の様子です。

10月

取手市体育協会スポーツフェスティバル

 取手市の利根川河川敷にて開催される恒例行事です。大人(合気道部)と合同で演武を披露します。他の武道に負けない演武を披露できるよう、この日に向けた稽古を重ねて演武に臨みます。

11月

親子交流会、体育協会取手ブロック交流会

 取手市と隣接した市町村との体育協会による、少年少女スポーツ団体による競技交流会が開催されます。近年では、ヘルシーボールによるリーグ戦が行われます。
 この大会への参加に先立って、普段は馴染みのないヘルシーボールの練習をかねた、少年団の親子交流会が行われます。普段の日曜稽古の後、藤代武道場の近所において練習を行い、育成会(少年団の保護者)の方々が作ってくださった昼食を皆でいただき、親子の交流を深めます。

12月

昇級審査

 藤代武道場において、昇級審査が実施されます。秋ごろ、普段の稽古の様子や出席日数が考慮されて受験が許されると、この日の昇級審査に向けた稽古が重ねられます。
 少年団に入団して初めての受験は十級になり(ただし、入団からの日数や技量によって准十級の場合もあります)、もし合格が果たせると白帯から橙帯へと変わります。特に入団したての子供にとっては、この帯色の変化が、大きな喜びと励みになるようです。